21世紀思考型教育「生きる力」共育未来-大人に問われる「育成力」
[生きる力]の礎とも言うべき、生命を尊重する心、他者への思いやりや社会性、倫理観や正義感、美しいものや自然に感動する心等の豊かな人間性の育成を目指し、心の教育の充実を図り、グローバル視点でのモノゴトへの思考力の向上を目指しています。
教育が大きく変わろうとしている今、子ども達と向き合い育む関係にある保護者及び指導者達も変わっていく岐路に立たされています。
子どもの教育は、長い将来にわたって、国や社会の力、そして人々の幸せな生活に大きな影響を与える重要な要素です。
知識詰め込み式教育のもとに導入された“ゆとり教育”でしたが、近年子ども達の学力低下しているという判断のもと、「思考型」教育にシフトチェンジされていきます。こうした中、もっとも影響を受けるのは子ども達であり、保護者はその状況に振り回されているのが現状です。
生きる基本である「愛し・愛される」ということは、自分を肯定することができ、人も大事にすることができます。
自分で考え行動し、その結果を自分で受け取ることができ、働き生きていく意義を学んでいるかということは、普段の生活の中で、悪いことをすれば叱られることを学び、痛い目に遭えば次からはやらない…というような「なぜ、やってはいけないのか?」を本当に理解することです。
それを知るのは大きくなってからで、子どもは理屈以前に、心と身体で覚えていく必要があります。
「勉強をしなさい」と言わないと 宿題をしない。
“しなければならないことを自ら進んで行わない”ことには、親子間でいつもイヤな思いをするからであり、「はぜ、悪いことをしてはいけないのか」ということと同様、「なぜ、勉強をしなければならないのか」ということがわからないからです。それを知る以前にイヤなものになってしまうことが大きな原因です。
子ども達が生きているのは競争化社会ですが、それは子ども同士の健全な競争ではなく、親や社会が意識・無意識的に求めている生き方です。子ども達は自分の存在そのものを評価されるのではなく、他と比べてどうか…で評価されていて、それは本当に子ども達を幸せにしているのでしょうか。
自発的に起きる健全な競争心なら、子ども達自身で切磋琢磨しながら成長しますが、親の無意識に潜む、親自身の駆り立てられている競争心によるものだとしたら、子どもはきっと苦しい。
そのような日常にある様々なことは、子どもが生まれた時から親子間で行われる「日常教育」から生み出すことで、それは保護者の「言葉かけ」から始まっています。
「生きる力」とは何か?
近年顕著となってきているのは、知識・情報・技術をめぐる変化の早さが加速度的となり、情報化やグローバル化といった社会的変化が、人間の予測を超えて進展するようになってきていることです。これから人工知能がいかに進化しても、それが行っているのは与えられた目的の中で処理を行うことです。
一方で人間は、さまざまな苦しみや喜びを経験し、感性を豊かに働かせながら、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのか、どのような未来を創っていくのかと目的を自ら考え出すことができます。
環境問題による地球温暖化や、日本における大災害と多様な文脈が複雑に入り交じった環境の中でも、場面や状況を理解して自ら目的を設定し、その目的に応じて必要な情報を見いだし、行動ができることが必要となります。
人間の能力は、これからの未来に向けて、情報を基に深く理解して自分の考えをまとめたり、相手にふさわしい表現を工夫したり、答えのない課題に対して多様な他者と協働しながら目的に応じた解決策を見いだしたりすることができるという強みを持っています。
これからの社会や産業の構造は「VUCA時代」に突入するため大きく変化します。
質的な豊かさが成長を支える成熟社会に移行していく中で、特定の既存組織のこれまでの在り方を前提としてどのように生きるかだけではなくなります。
様々な情報や出来事を受け止め、主体的に判断しながら、自分を社会の中でどのように位置付け、グローバル社会の中で他者と一緒に生き、課題を解決していくための力の育成、そして社会をどう描くかと自分の考えをしっかりと持ち、全体を把握できるリーダー的要素も必要な社会となっていくでしょう。
予測困難な時代に向かい、「生きる力」の育成を社会と大人で支え、子ども達一人ひとりが未来の創り手となる教育こそ必要だと当社は考えます。
21世紀の社会は、グローバル社会と言われ。人・物・情報が、国境を超えて豊富に流通するようになっています。
そのような社会では、世界中に友だちをもって、異文化の違いを乗り越えながら共同作業を行う力が必要になっていることから、これからのグローバル社会では、ヒューマンネットワークの増殖による相互啓発と共存共栄のための交流能力が重要になります。
これからの国際交流は、相互理解による国際紛争の防止と、人類の共通課題の共同的な解決のために行われる必要があるため、世界共通目標として「SDGs思考」が生まれました。
経済のグローバル化の推進や、国際紛争の国際協調的な解決、科学技術の発展のための国際共同研究、新たな人類の文化を創造する国際共同制作、そして地球環境問題の共同的な解決等のように、これまでの民族や国家、文化圏や経済圏という既存の枠組みを超えて、これまでに出会わなかった人たちが、協力したり共同プロジェクトを実施することによって解決すべき課題が増えていることを認識することが大切なのです。
このような力は、まさに21世紀社会に「生きる力」です。
21世紀社会は、実力主義の社会です。
肩書きや学歴、年齢という固定的なラベルではなく、変化に対応して必要とされる能力をその場で発揮できる即戦力が求められる社会になります。
短期的な流行に反応しただけの付け焼き刃ではなく、時代が求める仕事を的確にこなせる実践力であり、小さな変化があっても通用するような基本的な底力が必要です。
すでに多くの企業や行政機関で、学校歴や学歴を問わない人事システムの実施や、年功序列制度の廃止、能力給の導入等が行われ、本当に優れた仕事を効率よく達成できるシステムの追究で、実力がある人への機会配分の平等性が求められるようになっています。
21世紀社会の実力として働く多様な実践スキルを身につけさせた方がよいのかは明らかで、社会での自己実現を個人の幸福としてとらえるならば、その道具となる実践スキルの育成は、不可欠なものとなります。
「生きる力」を基本とし、共育未来で行う実践スキルを育成するさまざまな体験活動は、スキル育成と共にまた、豊かな体験を通して子どもたちに、創造性や主体性、そして一人ひとりの個性を育むことにつながっていきます。
画像出典:国立教育政策研究所
21世紀思考型教育「共育未来-生きる力」
子どもたちが生きる21世紀社会で豊かに自己実現するために不可欠の道具になる、文部科学省での新学習指導要領「生きる力」は、児童生徒の資質・能力の育成に向けて、これまで以上に「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげるとともに、カリキュラム・マネジメントの取組を一層進めるに当たり、留意することが重要と考えられる内容です。
2030年の社会と子どもたちの未来を見据え、平成29(2017)~31(2019)年に改訂された学習指導要領(以下「学習指導要領」という)が小学校では令和2年度から、中学校では令和3年度から全面実施され、高等学校では令和4年度から年次進行で実施されています。
そして、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく育成する「個別最適な学び」と、子どもたちの多様な個性を最大限に生かす「協働的な学び」の一体的な充実が図られることが求められるとされています。
当機構では、21世紀思考型教育として5つのカリキュラムをご用意しています。
「共育未来」テキスト:6冊
課題において重要な5つのスキルとして、計画スキル・インタラクティブスキル・社会的スキル・プレゼンテーションスキル・自己評価スキル」を取り上げ、それぞれの領域に含まれるいくつかのスキル項目を検討して、それらを育成するための具体的な手だてを各課題において実践例をまじえながら考えていくことになります。
身の回りの人・自然・社会に興味や関心をもってかかわり、ふれあいを深め、自分にとって意味ある課題を見つけて、自分らしく追求する力を育てるとともに、追求をとおして自分の生き方や考え方を確かにし実践できる力を養っていきます。
そして、子どもたちに育てるべき資質・能力として、課題発見力、自己決定力、自己評価力、創造力、構想力、持続力、行動力、人間関係力、危機管理能力など…そして自信と技能がはぐくまれるように導いていきます。
幼児から小学校で必要とされているスキルを学んでいただけます。
「共育未来」3つのコース
共育未来では3つのコースをご用意しています。
詳細は資料をお送りします。
法人問い合わせ:共育未来コンテンツを講師資格講座
学習塾などで取り入れていく検討をされている方
個人問い合わせ:親として学ぶアドバイザー資格
共育未来コンテンツを親として学びアドバイザー希望の方
是非、お問い合わせください。
21世紀思考型教育「共育未来」5つのコンテンツについて
SDGs
SDGsは、地球規模の課題に対処するための国際的な取り組みです。
子どもたちがSDGsを学ぶことで、地球市民性や異なる文化や価値観を理解し、共通の目標に向けて協力する重要性を学ぶことができます。
貧困、不平等、環境問題など、世界の重要な社会的課題に焦点を当てていることから、子どもたちは、これらの課題に対する個々の責任を理解し、自分たちができる貢献や影響について考えることで、社会的責任感を養うことができます。
SDGsには環境に優しいライフスタイルの重要性も含まれていいて、子どもたちがSDGsを学ぶことで、資源の有効利用や廃棄物の削減など、持続可能なライフスタイルの実践に興味を持つようになります。
異なる国や地域、団体が協力して達成されるSDGsは、子どもたちが他者と協力し、共通の目標に向けて努力することの重要性を理解し、協働スキルを発展させることができます。
子どもたちがSDGsを学ぶことで、創造力、批判的思考、問題解決能力、情報処理能力など、重要なスキルが向上させるので、未来の世代にとって持続可能な発展に対する理解と積極的な貢献意識を醸成する手段となります。
防災
防災教育を受けることで、子どもたちは様々な災害に対する危険性やリスクを理解し、安全に関する意識を向上させることができるため、日常生活や緊急時においても慎重かつ安全な行動が期待できます。
防災教育は、緊急時の適切な行動を計画し、実行するためのスキルを提供し、子どもたちが災害時にどのように行動すべきかを知り、訓練を通じて実践することで、混乱した状況においても冷静かつ迅速に対処できるようになります。
グループやコミュニティ全体での連携が重要であることを教え、子どもたちは協力し合い、情報を共有し、お互いに支え合うことで、災害に対する備えを一層強化できることから、コミュニケーションスキルの向上に繋がります。
災害や緊急事態に適切に対処するための心理的なストレス耐性の向上:スキルを向上させます。
子どもたちは予測可能でない状況に対処するためのストレス耐性を養い、自分自身や他者を守るための精神的な強さを身につけます。
子どもたちが地域やコミュニティにおいて有益な存在となるための意識を育み、自らの安全を守るだけでなく、他者をサポートし、共に災害からの復興に貢献することが重要であると理解し社会貢献意識の育成になります。
防災教育は科学的な原則や自然現象に関する理解を深め、地震、洪水、火災などの災害の原因やメカニズムを理解することで、子どもたちは災害予測や対策についても学びます。
防災教育は将来の安全と健康を考慮した準備を促進し、子どもたちは将来の生活やキャリアにおいても災害に対処できるようなスキルや意識を持ち、持続可能な未来に貢献することが期待されます。
子どもが防災を学ぶことは、個人的な安全性だけでなく、地域や社会全体の安全に寄与することに繋がります。
経済
経済学の学習は、お金や資産に関する基本的な概念を理解する手助けとなり、財政リテラシーの向上につながります。
未来を生きていくために、予算作成、貯蓄、投資、借金などに関する理解が深まり、将来の個人的な財政計画に役立ちます。
経済学は市場、需要と供給、リスク管理などに関する知識を提供し、子ども達は起業家精神を発揮し、将来的に自分のアイディアをビジネスに結びつける能力を開発することができます。
経済は社会と密接に関連しているので、貧困、不平等、雇用の問題など、経済的な要素が社会に与える影響を理解することで、子ども達は社会的な問題に対する関心を深め、積極的な社会参加者となる可能性があります。
経済学の学習は、リーダーシップスキルを発展させる一環となり、意思決定、リソース管理、効果的なコミュニケーションなど、経済学の概念はリーダーシップに必要なスキルと直結しています。
子どもたちが経済を学ぶことで、異なる国や文化、経済システムについて理解を深め、自分の思考で国際的な視野を持つことができ、将来の職業選択に役立ちます。
経済的な知識やスキルを身につけることで、子どもたちは将来の雇用市場での競争に備えることができます。
子どもたちが経済を学ぶことは、個人的な成長だけでなく、社会への健全な貢献も期待できます。
リーダー育成
リーダーシップとパーソナル・エフェクティブネスを促進するための教育は、習慣を子どもが学ぶことにはいくつかの重要なメリットがあります。
自己認識を深め、自分自身の強みや弱みを理解する手助けとなり、子ども達がこれらの原則を学ぶことで、自分の特性や価値観を把握し、より意識的に行動することができます。
効果的な目標設定を習慣を身につけることで、子どもたちは目標を設定し、それに向けて計画をたてるスキルを磨くことができます。
長期的なビジョンや目的を持つことで、より意義深い目標を追求できるようになります。
時間を管理し重要なことに優先することを理解し、子ども達がこれらの習慣を取り入れることで、効果的な時間の使い方を学び、日常の活動をより効率的に進めることができます。
他者との協力やコミュニケーションにも焦点を当て、子ども達がこれらの原則を実践することで、リーダーシップの基本となる協力や連携のスキルを発展させることができます。
習慣の中には問題解決に関するスキルも含まれていて、子どもたちが積極的な態度で問題に取り組むことで、柔軟性や創造性を発揮し、効果的な解決策を見つける力を向上させることができます。
他者との関係を重視しており、共感や感受性を育む要素が含まれ、子どもたちがこれらの原則を学ぶことで、他者との良好な関係を築くためのスキルが向上します。
習慣の学習は自己規律や自己管理の向上にも繋がり、子ども達がこれらの原則を取り入れることで、自律心を養い、困難な状況にも柔軟かつ建設的に対処する力を身につけることができます。
自分自身を管理し「自分自身のリーダー」と、組織の中で必要なリーダーシップと人間関係の発展に繋がるだけではなく、将来の成功にも大きく影響を与えることが期待されます。
生きる力<道徳・アンガーマネジメント>
「生きる力」は道徳とアンガーマネジメントの二部構成になります。
道徳を学ぶことは、個人や社会にとって重要な役割を果たし、その学習は個人の品格や社会全体の健全性に繋がります。
道徳は良い行動や価値観を指し示す基準で、子どもが道徳を学ぶことで、良い行動や価値観が形成され、良識的で倫理的な判断をする能力が向上します。
そして、道徳的な行動は他者との良好な関係を築く基盤となり、他者を尊重し、思いやりのある態度を持つことができるようになります。
他者の立場や感情に共感する能力を高めることで、他者のニーズや感情を理解し、協力することができるようになります。
道徳的な価値観はリーダーシップや責任感の育成につながり、他者を導き、責任を果たす意識が強化されます。
道徳的な行動は自己評価を向上させ、良心的な行動により、自分に対する信頼感や誇りを持つことができます。
そして、道徳的な価値観は社会への貢献に結びつき、他者を支援し、社会的な問題に対処する力を養うことができます。
倫理的な判断力を向上させ、複雑な状況や難しい選択に対して、正しい判断を下す能力を養い、自制心や誠実さを促進します。
誘惑に屈せず、誠実な態度を維持することができるようになります。
道徳的な価値観に基づく生き方は、個人の幸福感を向上させる要因となり、他者と調和し、良い関係を築くことで、豊かな人間関係が形成されます。
総じて、道徳を学ぶことは個人の品格や社会的な健全性を向上させ、持続可能な社会の構築に寄与します。
アンガーマネジメントを学ぶことで、心理的自己管理ができます。
怒りは自然な感情である一方で、適切に管理できないと問題を引き起こす可能性があり、アンガーマネジメントを学ぶことで、怒りを適切に処理し、建設的な対応をするスキルが身につきます。
怒りっぽさや攻撃的な態度を軽減し、他者との対話やコミュニケーションが円滑になり、良好な対人関係を築く手助けとなります。
怒りを抱え続けることはストレスの原因となりますが、アンガーマネジメントを学ぶことで怒りを適切に処理し、ストレスを軽減できます。
怒りっぽい状態では冷静な判断が難しいですが、冷静な状態を保ち、より賢明な意思決定が可能になります。
長期間にわたる怒りやストレスは身体に悪影響を及ぼす可能性がありますが、身体的な健康が向上し、ストレスによる症状を軽減できます。
怒りっぽい状態では問題解決が難しいですが、アンガーマネジメントを通じて冷静な状態を保ち、問題に対する建設的なアプローチができるようになります。
怒りを感じたときに冷静さを保ち、自己コントロールが向上するので、衝動的な行動を防ぐ助けになります。
怒りを適切に表現し、コミュニケーションを円滑に進めるためのスキルが向上させ、他者との対話がより効果的になります。
そして、自分の感情を理解し感情の認識と表現を促進させるので、適切に表現できるようになります。
怒りっぽい態度は人間関係に悪影響を及ぼすことがありますが、アンガーマネジメントを学ぶことで、人間関係の持続性が向上します。
個人の心身の健康を維持し、対人関係や仕事などの様々な場面でより効果的に機能するための重要なスキルを提供します。
詳細は資料をお送りします。
法人問い合わせ:共育未来コンテンツを講師資格講座
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